プランターで簡単に家庭菜園できる、ラディッシュの栽培方法を紹介していきます。
ラディッシュの栽培方法に関して種まきや日常管理、収獲まで徹底解説します。
また、ラディッシュを栽培する際の注意点やラディッシュのおすすめの食べ方なども紹介していきます。
ラディッシュとは
ラディッシュはどのように栽培すればいいのか、家庭菜園に最適な方法などを紹介していきます。そもそもラディッシュとは、どのようなものなのでしょうか。
ラディッシュの栽培方法を紹介する前に、ラディッシュについて見ていきましょう。ラディッシュは1か月ほどで収獲できる野菜で、二十日大根とも呼ばれています。
ラディッシュは赤い見た目をしているためカブの仲間のように見えますが、アブラナ科ダイコン属のダイコンの仲間です。
そして、ラディッシュの育て方は簡単でプランターなどでも栽培することができ、初心者でも育てやすい野菜となっています。
ラディッシュの栽培方法【種まき】
ラディッシュとはどのような野菜か分かったところで、ラディッシュの栽培方法について見ていきましょう。
ここでは、ラディッシュの栽培方法の種まきについてチェックしていきます。ラディッシュの種まきに適した時期や種まきの方法とは、どのようなものなのでしょうか。
ラディッシュの種まきに適した時期
ラディッシュの種まきに適した時期は春と秋の2回あり、年に2回収獲することができる野菜です。
先ほど紹介したようにラディッシュは、栽培が簡単で1か月ほどで栽培できるため二十日大根と呼ばれているといいましたが、この春と秋に種まきをすると30日から40日ほどで収獲することができます。
また、夏や冬に種まきをし収獲することもできますが、ラディッシュを育てるための最適な温度は17度から20度となっているため、真夏の栽培は避けた方が良さそうです。
ラディッシュの種まきを動画で紹介
ラディッシュの種まきの方法は、こちらの動画で確認することができます。
ラディッシュの栽培は簡単に行うことができますが、出来のいいものを育てるために動画で確認しておきましょう。
種まきの方法①プランターの準備
ラディッシュはプランターで家庭菜園ができる野菜となっているため、種まきの前にプランターを準備しましょう。
ラディッシュを栽培するために必要なプランターのサイズは比較的小さいもので構いませんが、20cmから40cm以上のサイズのものを使います。
また、ラディッシュは株が大きくならない野菜ですので、プランターの深さは浅型のもので充分栽培できます。
植木鉢で栽培することも可能ですがこのサイズのプランターを用意しておけば、20個以上のラディッシュを収獲することができますよ。
種まきの方法②土の準備
ラディッシュは栽培期間が短い野菜となっているため、発芽した後すぐに肥料の成分が吸収出来るように、土の準備しておくことが大切になります。
ですので、ラディッシュの種まきを行う際はその3週間ほど前から土の準備を行います。まず、種をまく3週間ほど前たい肥を入れて、その1週間後に石灰を入れ石灰を入れた1週間後に元肥を入れるようにします。
この時土が固くないことや塊がないか確認しておきましょう。土が固い場合や塊がある場合はラディッシュの形が歪んでしまう原因になるため、土をよく耕しておきます。
ここまで、土を準備することができれば、1週間後に種まきをすることができます。
種まきの方法③種まき
プランターや土の準備ができれば、種まきをすることができます。ラディッシュの種まき土に1cmほどの深さの溝を作り、1cm間隔で種を置いているすじまきがおすすめです。
このように種をまくと早ければ数日で発芽し、だいたい1週間ほどで発芽する場合がほとんどですが、発芽するまでは土が乾燥しないよう気をつけましょう。
寒冷紗
種をまいた後はラディッシュが害虫の被害を受けたり、寒さに負けないように寒冷紗を行います。寒冷紗は通気性の良い粗めに織られている幅の広い布で、防虫効果や防寒効果のあるものです。
この寒冷紗とU字型になっている支柱、麻ひも、洗濯ばさみを用意し、ラディッシュの種をまいたプランターを覆うようにします。
水やりもこの寒冷紗の上から行うことができるため、せっかくまいたラディッシュの種が害虫や鳥の被害に合わないように必ず行いましょう。
発芽の様子
時期にもよりますがラディッシュの種をまき、20日程するとこのような本葉が出てきます。このように発芽していれば、ラディッシュがしっかりと成長している証拠です。
種が全く発芽していない場合
ラディッシュの種まきを行しばらくたっても種が全く発芽していない場合は、発芽するための温度が足りない場合や水分が足りていない場合が考えられます。
ですので、気温が低い場合は暖かい日が来ることを待つしかありませんが、水分が足りていない場合はしっかりと水分を与えるようにしましょう。
プランターで育てる場合は栽培している場所が軒下などで雨が当たらない場合があります。このような環境で栽培していると水分不足で発芽しないため、しっかりと水やりを行う必要があります。
種はまばらに発芽している場合
種がまばらに発芽している場合は、勢いよく水やりを行ってしまい種が流れてしまったことや土の中にいる虫に、新芽を食べられてしまっている可能性が考えられます。
ですので、ラディッシュの種がまばらに発芽している場合は土を1cmほどほり虫がいないか確認することや優しく水やりをすることを心掛ける必要があります。
種まきの方法④追いまき
種をまいたはずなのに発芽していない場合は、追いまきをしていきます。追いまきは発芽していない種の場所にもう一度種をまき、継続的に栽培する目的などに使う種まきの方法です。
ラディッシュの追いまきを行う際は、一度まいた種の場所から5cmから10cmほどずらした場所に種をまきます。種は基本の種まきを同じように1cm間隔で置いていき、種が重ならないように注意します。
ラディッシュの栽培方法【日常管理】
ここからは、ラディッシュの栽培方法について、詳しくお話していきたいと思います。
まずは、ラディッシュの栽培方法の日常管理について紹介します。ラディッシュの日常管理には、どのようなことが必要なのでしょうか。
日常管理①水やり
ラディッシュの栽培方法、日常管理の一つ目は水やりです。ラディッシュの水やりは芽が出るまでの期間と芽が出た後では、与える水の量が変わってきます。
ラディッシュの芽が出るまでの期間は、土が乾いてしまわないようにたっぷりと水を与えます。そして、芽が出た後は土の表面が白くなり乾いたら、水をたっぷりを与えます。
水の量が多すぎたり少なすぎたりするとラディッシュの肉質が固くなったり、大きくなるのが遅れてしまうため適度な湿度を保つように気をつけます。
日常管理②肥料(追肥)
ラディッシュの栽培では苗の状態を見て、肥料(追肥)を行いましょう。同じプランターで前に作った野菜がある場合は、元肥を少なめにし追肥で補います。
反対に、元肥を入れて成長がいい場合は追肥は少なめにするなど、ラディッシュの苗の様子を見ながら調節していきます。また、化成肥料を与える代わりに、週に1回ほど液肥を薄めて与えることも効果があります。
ラディッシュの栽培方法【間引き】
次に、ラディッシュの栽培の間引きの方法についての紹介です。
ラディッシュの間引きはその後もしっかりと処理をすることが大切になります。それでは、ラディッシュの間引きの詳細について見ていきます。
間引き①間引きの方法
ラディッシュの間引きは、追肥を与えるタイミングと同じ時期に行います。ラディッシュの芽がいくつか生えてきたら、その中の一番大きなものだけを残し後は間引きを行います。
この頃のラディッシュは根がまだ膨らんでいない状態ですので、指でつまみながら引っ張ると簡単に間引くことができます。間引く株と残す株の距離が近く、一緒に間引いてしまいそうなときは残す方の株の根元を抑えて間引きをしましょう。
間引きの方法を動画で紹介
ラディッシュの間引きの方法を動画で紹介しています。説明で分かりにくい場合は動画をチェックしましょう。
間引き②間引き後の処理
ラディッシュの間引きを行った後は、しっかりと処理を行い残った株の根が乾燥しないようにします。間引きをした後は土の表面が乱れていたり、根がむき出しになってしまったりします。
このような状態のままにしておくと残った株の根が乾燥してしまうため、間引きを行った後は必ず土寄せを行います。そして、最後は水やりを行うことで間引きの完了です。
ラディッシュの栽培方法【収穫】
ラディッシュの日常管理や間引きを行うと、いよいよ収獲のタイミングがやってきます。ラディッシュの栽培方法の最後の紹介は、収獲方法や収穫後の作業についてです。
収穫①収穫方法
ラディッシュの収獲は、土から出ている葉や茎をまとめてつかみ引き抜くことで、簡単に収獲することができます。
ラディッシュの収獲を行う時期は、ラディッシュの実が土から少し出てきたタイミングで行います。
この時期に収獲をせずにもっと大きくしたいなどの理由で収獲を遅らせてしまうと、ラディッシュの味が落ちてしまうため収穫時期を遅らせないようにしましょう。収獲時期さえ遅らせなければ、ラディッシュの収獲はとても簡単です。
収穫の様子を動画で紹介
ラディッシュの収獲方法の紹介動画です。収獲の様子を動画で見てみましょう。
収穫②間引き菜収穫
ラディッシュの間引きでとれた間引き菜は、ベビーリーフですので美味しく食べることができます。
収獲までに行う間引きでとれた間引き菜は、とても柔らかく生でも食べることができるんです。
発芽した頃の間引き菜はカイワレ大根と同じような食べ方がおすすめで、本葉の頃の間引き菜は塩もみにしたりサラダにして食べると美味しく食べることができます。
収穫③収穫後の作業
ラディッシュは一度収獲をすると、栽培終了ではありません。収獲をした後に種をまくことで、また1か月ほどで再びラディッシュを収獲することができます。
5月の下旬頃まではラディッシュの種まきが可能で、栽培と収獲を繰り返すことで春から夏の間に3回も収獲することができます。ですので、収獲後は再び種まきを行い、次のラディッシュを栽培しましょう。
ラディッシュ栽培の注意点
ここからは、ラディッシュの栽培の注意点についてです。ラディッシュの栽培は簡単に行うことができますが、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
栽培の注意点①アブラムシ
ラディッシュの栽培時期を重なって、暖かくなると発生するのがアブラムシです。防虫対策で寒冷紗に入れているからといって安心はできません。
アブラムシを見つけたら数が少ない場合は、テープで張り付けて駆除したりブラシなどで払い落すようにします。アブラムシの数が多い場合は葉からアブラムシを洗い流すことで除去することができます。
アブラムシを放置してしまうとラディッシュの実が丸くならないといったことや、ラディッシュの表面がざらざらしたりと栽培に失敗してしまう可能性があります。
アブラムシの簡単対策
寒冷紗に入れていても発生する可能性があるアブラムシは、簡単に対策できる方法があります。
アブラムシを寄せ付けないようにするには、株本にアルミホイルなどの反射するものを敷くことが効果的です。また、防虫ネットでプランター全体を囲むことも効果が期待できます。
栽培の注意点②実が割れる原因
ラディッシュは収獲が遅れてしまうと味が落ちるだけでなく、裂根(れつこん)という実が割れることが置きます。
また、収獲の遅れは実が割れなかったとしても中身がスカスカな状態になるため、株が少し浮いてくる収獲時期を逃さないように注意しましょう。
栽培の注意点③実がつかない・成長しない原因
栽培の途中に行う間引きが十分でない場合は、実が付かない場合や成長しない場合があります。
これは、間引きが十分に行えていないことで、株と株の距離が近く栄養が足りなくなってしまい、土の表面に根を伸ばすことで起こります。
間引きが十分でなく土の表面に根が出てきてしまった場合は、上から土をかぶせることで対処できます。また、プランターの深さがある場合は、土の中に押し込むことでも対処ができます。
ラディッシュおすすめの食べ方
最後に、ラディッシュのおすすめの食べ方を見ていきます。収獲したラディッシュを食べる時の参考になるレシピを紹介します。
生で食べる方が栄養価が高い
ラディッシュは火を通して食べることもできますが、生で食べる方が栄養価が高いんです。
ラディッシュには美容効果のあるビタミンCが入っているのですが、ビタミンCは水に溶けてしまう性質があります。
そのため、生でサラダで食べたり塩もみをしたりすることで、栄養価が一番高い状態で食べることができます。
サラダやピクルスのおすすめレシピ
ラディッシュを生で食べる方法はいろいろありますが、おすすめのレシピはツナサラダです。
ラディッシュの実も葉も生のまま食べることができ、ツナを加えることによってコクのあるサラダになります。
また、いろどりにコーンを加えることでラディッシュの実の赤や葉の緑、コーンの黄色など見た目にも楽しい鮮やかなサラダを作ることができます。
ラディッシュは育て方が簡単でベランダ菜園におすすめ!
ラディッシュは簡単に育てることができるため、家庭菜園に最適な野菜です。また、栽培期間も短くすぐに収獲ができたり、収獲後再び栽培ができるため短い期間で何度も収獲を楽しむことができます。
栽培中に間引いたものも食べることができたりと、いろんな楽しみ方ができるラディッシュの栽培に挑戦してみましょう。
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