家庭菜園にもおすすめ!簡単なスプラウトの育て方とは?

ガーデニング

スプラウトというものをご存知でしょうか。

主に土を使わない育て方で、様々な野菜の種を発芽させて芽や茎を食用にしている物をスプラウトといいます。有名な野菜では、カイワレ大根があります。今回は、そんなスプラウトの育て方をご紹介していきます。

スプラウトとは

スプラウトとは、野菜の新芽の事を言います。発芽したばかりの新芽には、主にビタミン・カルシウム・ベータカロテン・葉酸・食物繊維があり、体の調子を整える栄養素を豊富に含んでいます。スプラウトは、室内で栽培できるので、一年中栽培できる他、土を使用しないで育てることができるので、手元が汚れにくいです。

注意点としては、真夏は水が腐りやすいので、水の交換と涼しい場所での生育を心がけましょう。様々な野菜を試すことができるので、味の違いや栽培家庭での見た目の違いも楽しむことができます。

スプラウトはどんな種類がある?

スプラウトには、いくつか種類があります。主にもやし型・中間タイプ・カイワレ大根タイプ・発芽直後タイプがあります。主に収穫するタイミングや光に当てる時間でこの種類は決まっていきます。もやし型は、終始光りに当てずに育てて食べます。中間タイプは、暗室で発芽させた後に、光に当てて育てるタイプ。

カイワレ大根タイプは、暗室で発芽させて茎が伸びた頃に光に当てて育てるタイプ。発芽直後タイプは、発芽直後に種ごと直ぐに食料とするタイプの事です。有名な物では、発芽玄米というものがあります。

スプラウトはどんな食べ方がある?

スプラウトに含まれている栄養を効率よく摂取するには、できるだけ生で食べると良いです。サンドイッチの具材やサラダ、みそ汁の薬味等、生で食べる方法は様々でバリエーションにも困りません。有名なスプタウトでは、ブロッコリーのスプラウトがありますが、味は単体だと瑞々しく薄っすらと胡麻の風味がします。

味にクセが無いので、野菜嫌いのお子さんにもおすすめできます。別の野菜でスプラウトを作るとまた違った味を楽しむことができ、同じ料理でも飽きることがありません。

スプラウトに含まれる栄養素

次は、スプラウトに含まれる栄養素をご紹介していきます。上記でも少しだけ紹介しましたが実は、スプラウトは、もっと多くの栄養素を含んでいるのです。スプラウトの栄養素を知ってどのようなメリットのある栄養が摂取できるか把握してみましょう!

栄養素①スルフォラファングルコシノレート

スルフォラファングルコシノレートとは、アメリカのポール・タラレー博士が発見した栄養素で発芽間もないブロッコリーなどのアブラナ科の植物から発見されました。スルフォラファングルコシノレートには、人体の抗炎症・抗酸化・肝臓の解毒機能の改善効果がみられ、肝機能を改善する働きがあることで近年分かりました。

スルフォラファングルコシノレートは、体内に摂取されると分解されてスルフォラファンという栄養素に変化します。このスルフォラファンが体の肝機能。つまり、解毒機能を向上させる役割を持っています。

飲み会などの多い現代社会、肝臓が弱ってしまう生活習慣になってしまっている人も多いのではないでしょうか。スプラウトを食事の一部に加えてみると良いかもしれません。

栄養素②ビタミンC

ビタミンCと言えば、風邪を引いた時に摂取すると良いということで有名です。これは、ビタミンCには免疫力を強くする効果があるので風邪の時に摂取すると良いと言われているのです。

しかし、ビタミンCで一番注目すべき効果は、ストレス解消成分である副腎皮質ホルモンの材料になることです。ストレス社会と呼ばれる現代では、摂取が必須の栄養と呼べます。

栄養素③食物繊維

食物繊維は、その名前の通り植物に含まれている繊維のことです。この食物繊維自体には栄養素は全くありません。しかし、近年この食物繊維は体の調子を整えるのに非常に役立っているということが分かりました。

それは、体内にある老廃物や水分の排出を促す大きな効果があるのです。また、食物繊維は水溶性と非水溶性のものがあり、バランスよくどちらの食物繊維も摂取することが理想的ですが、スプラウトなら可能で、どちらも食物繊維をバランス良く摂取できます。

スプラウトの上手な育て方【準備】

次は、スプラウトを上手に育てる上で、準備する物をご紹介していきます。室内栽培ができるということもあって非常に少ない道具で栽培が可能なので、是非とも確認してどれ程簡単にスプラウトの栽培が簡単にできるのか把握してみましょう。

スプラウトの育て方①必要な物

まず、準備する物は、種・容器・キッチンペーパー・霧吹き・空の段ボールの5つです。容器は、口が広くてある程度深さのある容器が好ましいです。段ボールは、光を遮るためのものですが、無い場合は、容器をアルミホイルで覆って光を遮ると代用することができます。

また、キッチンペーパーは、湿った地面に種を置くためのものなので、スポンジやバーミキュライト・パーライト等の人口用土で代用することができます。どの道具も、100均で揃えられるようなものばかりなので、気軽に取りそろえることができるのもスプラウトの良い所です。

スプラウトの育て方②種の選び方

種は、市販品でスプラウト専用のものが売ってあるので、そちらを使用するようにしましょう。栽培用の種には、病気対策で種を薬剤で消毒しているので、そのままスプラウトに使用すると消毒の薬剤も一緒に摂取してしまう恐れがあるので、スプラウト用の種を使用するようにしましょう。

スプラウト専用のものには、種が入った袋に「スプラウト用」と書かれているものを使用するようにしましょう。

スプラウトの上手な育て方【栽培】

次は、スプラウトの上手な育て方をご紹介していきます。スプラウトの栽培は非常に簡単ですが、コツさえ掴めば、何度も収穫することができます。

スプラウトの育て方③栽培時期

スプラウトの栽培期間は、春・秋・冬が適期です。真夏でも育てることはできますが、毎日水を入れ替え、涼しい場所に置いても雑菌が繁殖する可能性があるので、あまりおすすめできません。反対に、冬なら寒さで発芽のタイミングが少々遅いですが、雑菌が繁殖しにくいので初心者にもオススメの時期です。

適切に水を取り替えて、生育していくと発芽した後も、健康に育ってくれます。逆に言いますと、スプラウトの世話は、主に水の交換しかありません。水の交換しないからこそ栽培する時期によって上手く栽培できるかどうかも決まりやすいです。

スプラウトの育て方④種まき

まずは、種を育てる地面から作っていきます。キッチンペーパー等を折り畳んで水に濡らし、容器の中に敷きます。次に、その上に種を蒔いていきますが、ちょっとコツがあります。種同士が重ならないように種は蒔きましょう。また、直接手で触らないようにするのも大切です。

スプーンなどを使用して、重なってしまった種を整えます。最後に、種に光が当たらないように容器を短ボールに入れるまたは、容器にアルミホイルを被せます。こうすることで、種が発芽した時に、長く茎が伸びていきます。

スプラウトの育て方⑤温度管理

使用する種によって発芽する温度は違いますが、凡そ20度前後が発芽温度と言われています。室内でも窓際などの冷えやすい場所に置くと温度が低くて発芽しないこともありますので、寒い時期に育てるのなら、発泡スチロール等の中に入れておくと防寒対策になるでしょう。防寒対策を行えると、寒い時期でも発芽を早めることができます。

しかし、ベストは事前に発芽する温度を調べて置いて季節ごとに適した野菜でスプラウトを作るようにすることでしょう。

スプラウトの育て方⑥水換え

土を使用せずに、水だけで育てるスプラウトの栽培では、細目に水の取り換えを行うようにしましょう。水の取り換えを怠ると、雑菌が繁殖するので植物が病気になったり食中毒の原因になってしまいます。理想としては、1日に1回の頻度で水を交換すると良いでしょう。

ただし、夏の雑菌が繁殖しやすい高温多湿な気候の場合は、1日に2回の頻度で水を交換することをおすすめします。水の取り換えがスプラウトを上手く育てられるかの大きな要因です。温度と同じく重要なことなので水の交換は、忘れないようにしましょう。

スプラウトの育て方⑦日光

種が発芽してある程度成長し、双葉が開いたら被せたアルミホイルを外して日光を当てて葉を緑化させます。日当たりの良い場所に置くとみるみる葉が緑色になっていきます。

スプラウトの育て方⑧収穫

葉が綺麗な緑色になったら収穫のタイミングです。ハサミで根元から切り取って良く洗ってから食用として活用しましょう。勿論、生で食べることもできますが炒め物にすることもできます。

スプラウトの栽培のコツを動画で紹介!

こちらの動画では、スプラウトの育て方から成長過程を細かく紹介しているので、これからスプラウトを栽培するという人は、参考に見てみるとスプラウトの栽培がスムーズに行えるでしょう。

スプラウト栽培で失敗しないよう水量に注意

スプラウト栽培で、失敗しがちなのは水の与えすぎや種の蒔きすぎがあります。種を蒔きすぎると芽が密集しすぎて腐ってしまいます。水の与えすぎも同様に腐らせて失敗してしまうので水の与えすぎには気を付けましょう。

色々な種類のスプラウト栽培に挑戦してみよう!

今回は、スプラウトの栽培についてご紹介しました。様々な野菜が栽培に使用できるので自分の好みの野菜でスプラウトにできる物を調べて、いつもの料理に加えてみるのも良いでしょう。様々な種類のスプラウトを使用して健康的なスプラウトの食事を作り上げましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました