家庭菜園の天敵ナメクジを駆除する方法は?効果的な対策をご紹介!

ガーデニング

家庭菜園の天敵であるナメクジを駆除するにはどうしたらいいのでしょうか?また、効果的な対策や退治方法はあるのでしょうか?

気が付いた時には大量発生してしまうため早期発見が重要です。そこで、家庭菜園の天敵ナメクジを駆除する方法や効果的な対策と退治方法をご紹介します。

ナメクジの基礎知識

梅雨から夏にかけて、高温多湿の季節や環境では、ナメクジが大量発生しやすいです。そのため、家庭菜園や花壇などにも発生しやすく、多くの人を悩ませています。

そこで、家庭菜園の天敵と言われているナメクジが発生する原因や駆除する方法、効果的な対策、退治方法をご紹介します。ナメクジは、若い野菜の芽を食べつくして、枯らしてしまうこともあるため、ナメクジの早期発見、駆除が重要になるのです。

ナメクジ対策を十分に行うことができるように、ナメクジが発生する原因や卵などについても理解を深めることが大切になります。

ナメクジとは

ナメクジはカタツムリの殻を取ったものと勘違いしている人も多いですが、ナメクジとカタツムリは全く別の生き物です。ナメクジとは、謎が多い生物としても有名ですが、触角が2対であり、合計4本ついています。

その触角の先には目がついており、単純な細胞の作りになっているため、視力は明るさを判別できる程度です。また、その触角には、鼻のような器官もついており、嗅覚によって動くことができます。ナメクジは歯がありません。

しかし、触角の間にはヤスリの様なものがついているため、削り取って摂取することが可能なのです。ナメクジは、身体の右側にある呼吸孔によって呼吸をしています。また、肺や脳もあり、学習能力もあるのです。

ナメクジの種類

ナメクジとは、植物を中心になんでもよく食べる、雑食性の生物です。昔から日本で発生しているナメクジは、体長が4cm~5cm程度となっています。

海外から持ち込まれたナメクジは、体長7cm程のものです。現在日本では、この2種類が主に発生しています。しかし、日本に古くから発生しているナメクジは、高温多湿の環境になった畑や住宅地に生息していることが多いです。

海外から持ち込まれたナメクジは、住宅周辺に多く発生しています。これらのナメクジの種類を具体的に下記の一覧表で説明します。

ナメクジ大きさは約8cm、全体的に薄い灰色で背中に2~3本の線が入っています。全国的に発生する、最も身近なナメクジです。
ナマナメクジ大きさは約10~16cm、全体的に茶色でまだら模様が身体の左右にあり、山に生息しています。
ノハラナメクジ大きさは約2cm、全体的に黒く、前方の背中は甲羅のような形状、外来種で全国的に生息しています。
チャコウラナメクジ        大きさは約5cm、全体的に茶色で背中に2~3本の線があり、前方の背中は甲羅のような形状、畑や庭などに生息しています。

ナメクジが発生しやすい場所

ナメクジは、乾燥に弱く、湿気の多い環境を好むため、雨が続く梅雨時に多く発生します。ナメクジが多く発生する場所は、森や林、草むら、畑、庭、太陽が当たらない落ち葉や小石が散らばっている場所などが多いです。

管理が行き届いていない畑などは要注意で、場合によってはナメクジが大発生します。雑草が生い茂っている環境でも伸び伸びと育つことができるため多いです。ガーデニングの場合は、割れた鉢の下やレンガの隅、薄暗い場所を隠れ家としています。

ナメクジの発生時期

ナメクジは、梅雨の時期に多く発生するようなイメージがありますが、発生する時期は意外と長く3~11月です。

ナメクジは、3月の春から11月の秋にかけて多く発生しますが、常に繁殖しているわけではなく、春の5月だけ繁殖をします。繁殖したナメクジは、次第に幼体から成体へと変化して成長を遂げるのです。

ナメクジの活動時間

ナメクジは、夜行性のため夜に活動します。ナメクジは乾燥に弱く、乾燥を防ぐために太陽の光が当たらない夜に活動するのです。昼間は、陰になるような湿度の高い場所に身を隠しています。

ナメクジは生長すると5~6cm程になって、おろし金のような刃のある舌で、植物の表面を削り取り、植物の中に侵入して身を潜めながら、ドンドンと食べつくしていくのです。アブラナ科の野菜が大好きで、その他にも柑橘系の果実、草花にもダメージを与えます。

ナメクジの天敵

ナメクジやカタツムリの天敵には、マイマイカブリやコウガイビルなどがいます。これらは、いずれも肉食となっており、特にマイマイカブリの場合は、カタツムリの殻も食べてしまうほどの強力な歯を持っているのです。

しかし、ガーデニングのナメクジ対策に活用できるほど確立されいるものではありません。マイマイカブリやコウガイビルは、ナメクジの天敵ではありますが、自然の中で見られる昆虫となります。

カタツムリとの違い

ナメクジとカタツムリは、一見同じように感じてしまうほど似ています。人によっては、殻を付けているのがカタツムリで、殻がなくなったのがナメクジだと考え、カタツムリとナメクジは同じだと考えている人もいるのです。

しかし、カタツムリとナメクジは全く異なる生物となっています。カタツムリとナメクジは、生物学上は同じ分類ですが、ナメクジは、巻貝の殻が退化して体内に入ってしまった状態のため、厳密に言うと、虫ではありません。

それゆえに、ナメクジが成長してカタツムリになるわけでも、カタツムリの殻を取ったらナメクジになるわけでもないのです。

ナメクジが増えてしまう原因

ナメクジはどうして増えてしまうのでしょうか?ナメクジが増える原因を認識することで、対策を練ることができます。そこで、ナメクジが増えてしまう原因をご紹介しましょう。

原因①一匹でも繁殖が可能

ナメクジは、雌雄同体のため、一匹でも繁殖が可能な生物です。雌雄同体とは、雌の機能と雄の機能を兼ね備えていることを意味しています。そのため、ナメクジは、一匹だけでも自家受精を行い、卵を産み、増やすことが可能なのです。

一匹のナメクジは生涯に300個の卵を産むことが可能で、孵化して成長したのが3分の1だとしても、100匹も増加してしまう恐れがあるのです。

原因②卵が小さくて見つけにくい

ナメクジの卵は、透明のビーズのような小さくて丸い見た目をしています。その直径はたったの1mmです。そのため、ナメクジの卵は、小さくて見つけにくいため、気がついた時には爆発的に増えていることが多いのです。

ナメクジが卵を産みつける場所は、湿り気のある日陰で、土の中やプランターの裏、生ごみの山などになります。ナメクジの駆除対策として、常に卵を産む場所を確認することが重要です。

ナメクジが与える被害

ナメクジが与える被害をよく認識することが重要です。どのような被害が及ぶのかを認識できれば、対策も練りやすくなります。そこで、ナメクジが与える被害をご紹介しましょう。

被害①植物への被害

ナメクジは、若い芽や花びらの新芽など、植物の柔らかい部分が大好きです。そのため、野菜などにナメクジが発生すると、おろし金で削ったような穴があちこちに空きます。

ナメクジは、草花や柑橘系の果実にも被害を及ぼし、苗の時に被害を受けると生育が止まり、枯れてしまうこともあるのです。

被害を受けやすい植物

ナメクジから被害を受けやすい植物は、バラやアジサイ、アサガオなどで花や葉、つぼみ、新芽を食べられます。

野菜や果物では、イチゴやナス、レタス、キャベツ、白菜などで葉や茎が食べられ、その他に、サボテンなどの多肉植物も被害を受けやすいため対策が必要です。

ナメクジ被害を見分ける方法

ナメクジの被害は目で確認することができます。ナメクジの食害の特徴を押させることで対策を練り未然に防ぐことが可能となるのです。丸く小さな食べ後とヌルヌルとした1本の這いずり後を見つけたらナメクジの存在を確認しましょう。

被害②人への被害

ナメクジは人にも被害を与えます。その原因は寄生虫です。ナメクジには体内に寄生虫が潜んでいることが多くなっています。

そのため、ナメクジの寄生虫に感染すると頭痛、発熱、嘔吐、脳神経麻痺、視界の違和感、昏睡状態、筋力低下などが起こり、最悪死亡するケースもあるため、慎重なナメクジ対策が必要になります。

ナメクジの駆除対策

ナメクジは、植物はもちろん、人にも被害を及ぼすため駆除対策が重要になります。そこで、ナメクジの駆除対策をご紹介しましょう。

駆除対策①専門の業者に相談する!

ナメクジの駆除方法には個人で出来るレベルで様々な方法がありますが、自分でやるとなると目に届く範囲にいる数匹を退治するのが限界だと思います。ですが、周囲に草木が多く、湿度が高いエリアに家がある場合、目立たないところに無数のナメクジが出てきます。

また、時期を同じくして、毛虫が大量発生したり、ハチが巣作りを始めたりもしています。クモが至るところに巣を張って、頭や服に着いてしまった時は不快感MAXですね。

そういった害虫にお悩みの場合は、一度専門の業者に依頼して、ナメクジを始めとした害虫を徹底的に駆除しに行った方がいいかもしれません。

専門業者でおすすめなのは、株式会社アシストが提供している「害虫駆除専門のムシ・プロテック」です。ムシ・プロテックでは、全国各地に拠点があり、どこにでも出張してくれます。出張手数料は一切かからず、事前見積もりで安心の値段設定ですので、気になる方は是非下記よりご相談ください。

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駆除対策②塩をかける

ナメクジには、塩をかけることで駆除することが可能です。塩をかけられたナメクジは、身体の水分が外に出て脱水状況を起こしています。そのため、塩をかけても水をかけると復活するので要注意です。駆除対策には塩が効果を発揮します。

駆除対策③熱湯をかける

ナメクジの駆除対策として、熱湯をかけるのも効果的です。熱湯をかけると、ナメクジの身体を作っているたんぱく質が変形するため、死滅させることが可能になります。真夏の場合は、暑いコンクリートの上でもナメクジは焼けて死ぬのです。

駆除対策④殺虫剤入りのビールを使う

ナメクジの駆除対策には、殺虫剤入りのビールも効果的です。ナメクジは、ビールが大好きなため、ドイツでは、ビールを使用してナメクジを駆除することが多くなっています。ビールの中に塩や殺虫剤を入れて庭に置くと駆除対策に効果的です。

ビールを使った駆除を動画で見よう

ビールを使用してナメクジを集めて駆除する方法があります。ナメクジの駆除対策には大きな効果をもたらしてくれる方法です。そこで、ビールを使用した駆除動画をご紹介します。上記の動画を参考にナメクジの駆除対策に役立ててみましょう。

駆除対策⑤米ぬかを使う

米ぬかは、ナメクジをおびき寄せるには効果的です。高さ30cmのバケツに米ぬかを大さじ2~3杯入れ、水も半分入れます。これを野菜のプランターの近くに置くと、バケツの中にナメクジが集まってくるので、まとめて駆除しましょう。

駆除対策⑥銅を使う

ナメクジは、銅を上手に使用することで駆除することが可能です。ナメクジは、銅から出るイオンが苦手なため、銅を濡らして畑などに置くとナメクジの駆除対策に効果を発揮してくれます。薄い銅板を購入して使用してもいいでしょう。

駆除対策⑦野菜や果物を使う

ナメクジは、野菜や果物が大好きです。そのため、大好物の野菜や果物でおびき寄せてまとめて駆除する方法もあります。しかし、少し時間がかかり絶滅させることは不可能な駆除対策なため、他の駆除対策と併用すると効果的です。

駆除対策⑧駆除剤を使う

ナメクジの駆除には、駆除剤を使用すると効果的です。ナメクジには、ハエやゴキブリ用の殺虫剤は効きません。ナメクジには、ナメクジ専用のメタルアルデヒドや銅、リン酸第二鉄などが入った駆除剤が効果的です。

ナメクジの予防方法

ナメクジの駆除対策も重要ですが、そもそもナメクジが発生しないようにすることがとても重要です。そこで、ナメクジの予防方法をご紹介します。

予防方法①コーヒーの豆かすを撒く

ナメクジの予防には、コーヒーの豆かすを撒く方法があります。ナメクジはカフェインを嫌うため、その性質を利用することで、ナメクジの発生を抑えることが可能です。

コーヒーかすは微生物が分解してやがては肥料になるため、撒きっぱなしでも環境に優しくなります。

予防方法②木酢液や竹酢液を撒く

ナメクジの予防には、木酢液や竹酢液を撒くと効果的です。基本的には、ナメクジを寄せ付けない効果が大きいですが、駆除効果も期待できるため、必要に応じて臨機応変に活用してみましょう。

予防方法③石灰を撒く

ナメクジの予防には、石灰を撒く方法も効果的です。ナメクジは、酸性の土壌を好むため、アルカリ性の土壌に変えてしまう石灰が苦手となっています。それゆえに、石灰を撒いておくことで、ナメクジの発生を予防することが可能です。

予防方法④椿油粕を土に混ぜる

ナメクジの予防には、椿油粕を土に混ぜるのも効果的です。椿油粕は、ナメクジを硬化させる効果があるため、広範囲の畑でも気軽にできる対策方法の一つのなります。しかし、土壌環境を整えてくれるミミズにも効果があるため、使用量には十分注意が必要です。

ナメクジを駆除する際の注意点

ナメクジの予防や駆除対策は重要ですが、その際には注意しなければならないことがあります。そこで、ナメクジを駆除する際の注意点をご紹介しましょう。

注意点①ナメクジを触らない

ナメクジを駆除する際は、直接触らないようにしましょう。ナメクジには寄生虫が宿っている可能性があります。そのため、寄生虫に感染しないためにも手で直接触るのは避ける必要があるのです。手に傷がある際は、尚更、感染しやすいため要注意です。

注意点②他の害虫の殺虫剤は効かない

ナメクジは、貝類で虫ではないため他のハエやゴキブリなど害虫の殺虫剤は効きません。殺虫剤は毒性がありますが、その毒性は生物によって効果が異なります。そのため、ナメクジに殺虫剤を使用する際は、ナメクジ専用の殺虫剤を使用しましょう。

注意点③駆除剤のメタアルデヒドは有害

ナメクジ専用の駆除剤に含まれているメタアルデヒドは、ナメクジなどの害虫駆除には効果を発揮しますが、子供やペットには有害です。

中毒性を起こしやすく、場合によっては死に至ることもあります。子供やペットがいる家庭で使用する際は、メタルアルデヒドが含まれていないナメクジ専用の駆除剤もあるため、そちらを使用しましょう。

ナメクジ対策をして家庭菜園を楽しもう

ナメクジは、家庭菜園の野菜や果物、さらには人間にも多くの被害を及ぼします。そのため、ナメクジの発生の原因や駆除対策を練ることが重要です。ナメクジの駆除・予防対策をして、家庭菜園を楽しみましょう。

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