2025年版・木を切ってはいけない日カレンダー!伝統と理由を徹底解説

ガーデニング

木を切ってはいけない日があるって知ってました?古くから伝わる日本の伝統で、2025年も特定の日には木の伐採を避けるべきとされています。「大つち」「小つち」「土用」といった期間には木を切ると良くないことが起こるとか…。庭木の手入れや伐採を考えている方は、このカレンダーをチェックして縁起の良い日を選びましょう!

2025年の木を切ってはいけない日カレンダー

庭の手入れや木の伐採を計画している方にとって、いつ作業するかは意外と重要なポイントです。日本の伝統的な暦では、特定の日に木を切ると不吉なことが起こるとされてきました。2025年の伐採NGカレンダーをしっかりチェックして、縁起の良い日に作業を行いましょう。

1月の伐採NGカレンダー

1月は年始から「大つち」「小つち」「土用」と続き、木の伐採を避けるべき日が多い月です。特に土用の期間は長く続くので注意が必要です。

期間日付備考
大つち1日~7日年始は特に避けるべき
小つち9日~16日8日は間日で伐採可能
土用17日~31日21日、22日、24日は間日

1月に庭木の剪定を考えている方は、8日か21日、22日、24日の「間日」を選ぶと良いでしょう。特に8日は大つちと小つちの間にある貴重な伐採可能日です。

2月の伐採NGカレンダー

2月は比較的伐採に適した月で、土用の期間も1日だけと短いのが特徴です。

期間日付備考
土用1日のみ前月からの続き
間日2日伐採に適した日
伐採適期3日~28日2月は全体的に伐採に適している

2月は木の伐採や庭木の手入れに最適な時期です。樹液の流れが穏やかで、木にとってもストレスの少ない時期とされています。2025年の2月は特に伐採禁忌日が少ないので、この機会を逃さず計画を立てましょう。

3月の伐採NGカレンダー

3月になると再び「大つち」「小つち」の期間が訪れます。春の訪れとともに木々も活動を始める時期なので、伐採時期の選択には注意が必要です。

期間日付備考
大つち2日~8日春の大つち
小つち10日~16日9日は間日で伐採可能
伐採適期17日~31日月後半は比較的安全

3月9日は貴重な「間日」となっています。どうしても3月前半に伐採したい場合は、この日を狙うと良いでしょう。ただし、3月後半は新芽が出始める時期でもあるので、樹種によっては避けた方が無難な場合もあります。

4月の伐採NGカレンダー

4月は中旬から「土用」の期間に入ります。春の土用は立夏前の重要な時期で、自然界の変化が激しい時期とされています。

期間日付備考
伐採適期1日~16日月前半は比較的安全
土用17日~30日春の土用
間日18日、19日、22日、30日土用中の伐採可能日

4月の土用期間中でも、18日、19日、22日、30日は「間日」として伐採が許される日とされています。特に30日は土用の最終日で、次の季節への準備を整える良い日とされています。

5月の伐採NGカレンダー

5月は「土用」の残りと「大つち」「小つち」が重なる複雑な月です。木々が成長期に入るため、伐採には特に注意が必要です。

期間日付備考
土用残り1日~4日1日、4日は間日
大つち1日~7日土用と重複
小つち9日~15日8日は間日
伐採適期16日~31日月後半は比較的安全

5月は特に前半が複雑で、土用と大つちが重なる期間があります。ただし、1日と4日は間日なので、どうしても必要な場合はこの日を選ぶと良いでしょう。8日も大つちと小つちの間の貴重な間日です。

木を切ってはいけない日の由来と意味

私たちの先祖は自然と共に生き、その恵みに感謝しながら暮らしてきました。木を切ってはいけない日の伝統も、そんな自然への敬意から生まれたものです。では、なぜ特定の日に木を切ることを避けてきたのでしょうか。

「大つち」と「小つち」とは何か?

「大つち」と「小つち」は、土の神様である「土公神(どくしん)」が地上に出てくる期間とされています。土公神は地中を移動する神様で、この神様が地上にいる間に木を切ると、神様を傷つけてしまうという考えがありました。

土公神は毎月決まった日に地上に現れるとされ、「大つち」は月の初めの7日間、「小つち」はその後の7日間(9日目から15日目)に当たります。この期間は土を掘ったり、木を切ったりすることを避けるべきとされてきました。

特に「大つち」は影響が大きいとされ、この期間に木を切ると家の中に病気が入ってくるとか、家族に不幸が訪れるなどと言われてきました。「小つち」も同様に避けるべき期間ですが、「大つち」ほどの強い禁忌ではないとされています。

「土用」の期間について

「土用」は立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指します。季節の変わり目にあたるこの期間は、自然界のエネルギーが大きく変化する時期とされています。

土用の期間は「土」の気が強まる時期で、土を休ませるべき時期とされてきました。この期間に木を切ると、木の精気が乱れ、木材としての質が落ちるとも言われています。

2025年の土用は以下の期間に当たります:

  • 冬の土用:1月17日~2月1日
  • 春の土用:4月17日~5月4日
  • 夏の土用:7月19日~8月6日(いわゆる「土用の丑の日」もこの期間)
  • 秋の土用:10月20日~11月6日

なぜ木を切ってはいけないの?

木を切ってはいけない日の伝統には、精神的な理由と実用的な理由の両方があります。

精神的な面では、先述の土公神への配慮や、木の精霊を傷つけないという信仰が根底にあります。日本人は古来より自然に宿る神々を敬い、その恵みに感謝する心を大切にしてきました。特定の日に木を切ることを避けるのは、そうした自然への敬意の表れとも言えます。

一方、実用的な理由もあります。例えば土用の期間は季節の変わり目で、木の水分量や樹液の流れが変化する時期です。この時期に切った木は乾燥しにくく、木材としての質が落ちるという経験則があったのでしょう。

また、大つちや小つちの期間は月の満ち欠けとも関係があり、月の引力によって木の水分量が変化することも、伐採を避ける理由の一つだったかもしれません。

「間日(まび)」って何?伐採できる例外の日

伐採禁忌期間が長く続くと、どうしても必要な伐採ができなくなってしまいます。そこで先人の知恵として生まれたのが「間日(まび)」という考え方です。

間日の意味と見分け方

「間日」とは、大つち・小つち・土用などの伐採禁忌期間中でも、例外的に木を切っても良いとされる日のことです。文字通り「間にある日」という意味で、禁忌の力が弱まる日とされています。

間日の見分け方には諸説ありますが、一般的には以下のような日が間日とされています:

  • 大つちと小つちの間の日(8日目)
  • 小つちの後の日(16日目)
  • 十干十二支の組み合わせで特定の日(例:甲の日、己の日など)
  • 土用中の特定の日(十干十二支による)

間日は地域によっても異なり、地元の暦や神社の言い伝えによって判断されることもあります。確実に知りたい場合は、地元の神社や暦に詳しい方に相談するのが良いでしょう。

2025年の主な間日一覧

2025年の主な間日をまとめました。伐採や庭木の手入れを計画する際の参考にしてください。

間日備考
1月8日、21日、22日、24日土用中も複数の間日あり
2月2日土用明けの日
3月9日大つちと小つちの間
4月18日、19日、22日、30日土用中の間日
5月1日、4日、8日土用明けと大つち・小つちの間
6月9日大つちと小つちの間

7月以降の間日も同様のパターンで続きますが、特に重要なのは各月の8日や9日(大つちと小つちの間)と、土用期間中の特定の日です。これらの日を覚えておくと、急な伐採が必要になった場合にも対応できます。

木を切った後のお清め・お祓い方法

もし知らずに木を切ってはいけない日に伐採してしまった場合や、どうしても避けられない事情で伐採した場合は、お清めやお祓いをすることで不吉な影響を和らげることができるとされています。

自分でできるお清め方法

自宅でできる簡単なお清め方法をいくつかご紹介します。

塩と水を使ったお清めは最も一般的な方法です。清めたい場所や道具に清めの塩(または普通の塩)を少量振りかけ、清浄な水で洗い流します。伐採した切り株や使用した道具にも同様に行うと良いでしょう。

また、伐採した木に感謝の気持ちを伝えることも大切です。短い言葉でも構いませんので、「長い間ありがとう」「新しい形でも大切にします」などと声をかけてみてください。

神棚がある家庭では、伐採の前後に報告と感謝の気持ちを伝えるのも良い方法です。お神酒や塩、米などをお供えし、伐採の無事を祈りましょう。

神社やお寺に依頼する場合

より本格的なお清めやお祓いを希望する場合は、地元の神社やお寺に相談するのが良いでしょう。特に大きな木や屋敷の守り木のような重要な木を伐採した場合は、専門的なお祓いを受けることをおすすめします。

依頼先おおよその費用準備するもの
神社5,000円~30,000円木の種類や場所の写真、伐採日の記録
お寺10,000円~50,000円同上、場合によっては木の一部

費用は神社やお寺の規模、お祓いの内容によって大きく異なります。事前に相談して確認しておくと安心です。また、出張でのお祓いを依頼する場合は別途費用がかかることが多いので、こちらも確認しておきましょう。

お祓いの際には、伐採した木の種類や樹齢、伐採した理由などを伝えると、より適切なお祓いをしていただけます。

木を切る最適な時期と方角

木を切る日を選ぶ際には、禁忌日を避けるだけでなく、最適な時期や方角も考慮するとより良い結果が得られるとされています。

季節別・伐採に適した時期

木の伐採に最も適しているのは冬場、特に12月から2月の寒い時期です。この時期は樹液の流れが穏やかで、木の水分量が少なくなっているため、伐採後の乾燥がスムーズに進みます。

また、冬場は害虫の活動も少ないため、伐採した木が虫害を受けるリスクも低くなります。特に建材として使用する場合は、冬場の伐採が品質維持の点で優れています。

月の満ち欠けも伐採時期の選択に影響します。一般的に、月が欠けていく時期(下弦の月から新月にかけて)は木の水分が下がるため、伐採に適しているとされています。2025年の場合、各月の下弦の月から新月にかけての時期を狙うと良いでしょう。

ただし、庭木の剪定や手入れの場合は、樹種によって最適な時期が異なります。花を楽しむ木は花後、実のなる木は収穫後など、その木の特性に合わせた時期を選ぶことが大切です。

方角による吉凶

伝統的には、伐採する方角にも吉凶があるとされています。2025年の場合、九星気学や方位学によると以下のような吉方位・凶方位があります。

方角2025年の運気備考
東・東南吉方位特に春に良い
南・南西普通特に注意は必要ない
西・北西凶方位避けた方が無難
北・北東大吉方位特に冬に良い

もちろん、実際の庭の状況や安全面を最優先すべきですが、余裕がある場合は吉方位から伐採を始めると良いでしょう。特に大きな木や長年親しんできた木を伐採する場合は、こうした伝統的な知恵も参考にしてみてください。

また、家の中心から見て鬼門(北東)や裏鬼門(南西)にある木は、家の守りとなっている場合があるので、伐採の際は特に慎重に判断することをおすすめします。

まとめ:2025年の木の伐採計画を立てるポイント

2025年に木の伐採や庭木の手入れを計画している方は、「大つち」「小つち」「土用」といった伐採禁忌日を避け、間日や伐採に適した時期を選ぶことが大切です。特に冬場の伐採は木材の質も保たれやすく、理想的な時期と言えます。どうしても禁忌日に伐採する必要がある場合は、適切なお清めやお祓いを行うことで不吉な影響を和らげることができます。伝統的な暦の知恵を現代の生活に活かして、自然と調和した暮らしを楽しみましょう。

タイトルとURLをコピーしました